シーリングファン ~ハワイの風を我が家に

シーリングファンとは

シーリング(ceiling)とは英語で天井のこと。ファン(fan)は羽根、扇風機などの意味を持ち、文字どおり「シーリングファン」とは天井に設置するタイプの扇風機です。

今から130年ほど昔の1800年代後半にアメリカ南部・メンフィスで発明され、おもに熱帯地方や暑い国で普及しました。

ハワイはもちろん、オーストラリアやバリ、シンガポールなどのホテルやレストランで見かけたことのある方も多いと思います。シーリングファンがあると、ぐっと南国のリゾートを感じさせる雰囲気になりますよね。

近年はエアコンが普及して、シーリングファンだけで涼がとれるのはそれこそハワイくらいかもしれません。

しかし、シーリングファンの効果は涼風だけではなく、日本では冬に天井近くに停滞する空気(暖房などの暖かい空気)を攪拌し、部屋全体の温度を均等にしてくれます(夏はその逆でファンの回転を変えることで床近くに停滞する冷たい空気を攪拌します)。エアコンとシーリングファンを併用することで、エアコンだけの運転と比べて、室内温度を均一な環境にすることができ、冷暖房費も節減できるというわけです。そして何より、シーリングファンが回っているだけでハワイの風を感じられるのが良いところです。

そんなハワイではいたるところに見られるシーリングファンですが、実はハワイにはシーリングファンの製造会社はなく、ほとんどがメインランド(アメリカ本土)から運ばれてきたものだそうです。

(minkaAire社製 ライト付きシーリングファン)

なかでもシーリングファンを最初に開発した前述のHunter(ハンター)社の製品は、品質とデザインの豊富さに定評があり、世界最大のシーリングファンメーカーです。また、FANIMATION(ファニメーション)社の製品は独創性とユニークなデザインで世界を魅了する業界異色のシーリングファンメーカーです。ALOHA LIVINGでも特にこの2社のシーリングファンをお部屋のイメージに合わせて採用しています。

(FANIMATION社製シーリングファン。羽はヤシの葉で作られています)

ALOHA LIVINGのシーリングファン

「日本でハワイの暮らし」をコンセプトとしたリノベーション住宅の”ALOHA LIVING”のお部屋は、テーマによってさまざまなタイプのシーリングファンを設置しています。

(Hanter社製シーリングファン)
(progress Lighting社製シーリングファン)
(日本製 KOIZUMI社製シーリングファン)

ハワイのシーリングファンいろいろ

オープンエアなつくりの建物が多いハワイでは、ホテルをはじめレストランやショップ・空港まで、いたるところにシーリングファンが使われています。ほんの一部ですがご紹介します。

ロイヤル・ハワイアン・センターのフードコート『Pa’ina Lanai (パイナ・ラナイ)』

アラモアナ・センター、ニーマン・マーカス内のレストラン『Mariposa(マリポサ)』

このシーリングファンはFANIMATION社製。照明の両側に、縦向きの羽根がついたユニークなデザインです。

せっかくなのでマリポサの「 seared Ahi salad(炙りマグロのサラダ)」の写真も。醤油風味のドレッシングとシャキシャキ野菜と新鮮なマグロの組み合わせが最高です。

シーリングファンの話に戻って・・・、次はアラワイ運河沿いの有名なコンドミニアム「アイランドコロニー」内にある、

ワイキキのダイナー『FORTY NINER(フォーティ・ナイナー)』

ローカルの町・アイエアで古くから愛されてきた『FORTY NINER』のワイキキ店が2022年がアイランドコロニー1階にオープン。真っ赤な壁のロゴとシーリングファン、なにげない風景も絵になります。

ここはオリジナルレシピのパンケーキが有名。価格もとても良心的でリーズナブル♪コーヒー付きで12ドルちょっと。ワイキキではかなりお得。

カカアコ地区の『SALT at our Kaka'ako(ソルト・アット・アワ・カカアコ)』

アラモアナの東側にある、ウォールアートで有名なKaka'ako(カカアコ)エリアのランドマーク的複合施設『SALT』。とても高い天井の通路にも巨大な金属製のシーリングファンが取り付けられています。どちらかというと工業用のインダストリアルなイメージ。

ダニエル・イノウエ空港にも同じようなファンがついていたので、大型施設ではこのタイプが多いのかもしれません。

ワイキキビーチ沿いのマクドナルド

オープンエアのテラス席についているシーリングファン。この時は朝一番で涼しく、まだ動いていなかったため、鳩が...(笑)。これは多分Hanter社製。

そして最後は、プールがインスタ映えで有名なレトロ・ブティックホテル、『The Surfjack Hotel & Swim Club(サーフジャック・ホテル&スイムクラブ)』ワイキキ。

客室にシーリングファンがあります。こちらはminkaAire社製シーリングファン。回転速度を3段階に変えることができますが、速度によっては、ブンブンと風切り音が少し気になります。

お気づきの方もおられると思いますが、ハワイではお店などのシーリングファンは、日本のそれを比べると、早い回転速度で回っています。それはゆったりリゾート感を味わっていただく目的でなく、シーリングファン本来の役目である扇風機として動かしているからです。

目黒のショールーム&カフェでも、海外製シーリングファンをご覧いただけますので、ぜひお気軽にのぞいてみて下さい。カフェでは、ハワイ同様に早い速度で回しています。